第775回 生医研セミナー(多階層生体防御システム研究拠点)

下記の通り、澤 新一郎 先生によるセミナーを開催致します。皆様方のご参加を心よりお待ちしております。

演題 / Title

粘膜バリア維持機構の解明

演者 / Speaker

澤 新一郎 先生
北海道大学 遺伝子病制御研究所
感染病態分野 准教授

Sawa Shinichiro, M.D. & Ph.D.
Associate Professor
Institute for Genetic Medicine,Hokkaido University

日時 / Date

2018年10月15日(月) Oct. 15 (Mon), 2018
13:30~14:30

場所 / Venue

病院キャンパス 生体防御医学研究所 本館1階 会議室
以下の地図の31番です。
(http://www.kyushu-u.ac.jp/f/33951/2018hospital_2.pdf)

Seminar Room, Main Building 1F, Medical Institute of Bioregulation
No.31 on the following linked map.
(http://www.kyushu-u.ac.jp/f/33952/2018hospital_2-en.pdf)

要 旨 / Abstract

呼吸器、消化器などの粘膜組織や皮膚は外界との広大な接触面を持つ臓器であり、粘膜バリア機能の維持は生体防御やアレルギー疾患予防の観点から極めて重要です。腸管上皮は幹細胞から分化し、界面領域である粘膜表面を絶え間なく覆い続けますが、正常なバリア機能を有する腸内環境の維持には粘膜下に存在する免疫細胞や間葉系細胞との綿密な連携が必須です。例えば、転写因子RORγtを発現する3型自然リンパ球は腸管上皮細胞の生存維持に必須のサイトカインを産生します1。また、腸管リンパ組織への抗原取り込みを担うM細胞は上皮下の間葉系細胞からRANKL刺激を受け、分化成熟します2。本セミナーでは新規マウスモデルを用いて粘膜組織における複雑な細胞間ネットワークを紐解く試みや、一細胞遺伝子発現解析によりヒトの各種粘膜関連疾患における免疫プロファイルを同定する試みを紹介します。

業績 / Publications

1. Sawa S, Cherrier M, Lochner M. et al.
  Lineage relationship analysis of RORγt+ Innate Lymphoid Cells.
  Science, 330(6004): 665-669, 2010

2. Nagashima K, Sawa S, Nitta T. et al.
  Identification of subepithelial mesenchymal cells that induce IgA and diversify gut microbiota.
  Nat Immunol., 18(6), 675-682, 2017

連絡先 / Contact

生体防御医学研究所
中別府 雄作 092(642)6800

Medical Institute of Bioregulation, Yusaku Nakabeppu
Tel:092-642-6800