第656回 生医研セミナー(多階層生体防御システム拠点)
ヌクレオチドプール研究センターセミナー

下記のとおり、北爪先生によるセミナーを開催致します。皆様の積極的なご参加を期待しております。

演題

1分子リアルタイムシークエンサー PacBio RS IIのご紹介

演者

北爪 美和子 先生
トミーデジタルバイオロジー株式会社

日時

2013年 10月 17日(木)10:30~12:00

場所

九州大学 病院キャンパス内 生体防御医学研究所 本館1階 会議室
以下の地図の21番の建物になります。
(http://www.kyushu-u.ac.jp/access/map/hospital/hospital.html)

要旨

次世代シークエンサーは、2005年の登場以来、幅広い研究者に認知される解析装置の一つとなりました。2011年4月には、米国Pacific Biosciences社が従来の次世代シークエンサーとは全く異なる新しい技術を用いた第三世代シークエンサーPacBio RSを発表しました。2011年末からは日本での導入も開始され、従来の次世代シークエンサーと共存しながら活用されることが期待されています。
本セミナーではまず始めに、PacBio RS IIの原理についてご説明します。PacBio RS IIシークエンサーでは、従来の次世代シーケンサーとは異なり、(1) 1分子リアルタイムシークエンシングによるDNA合成と検出の同時実行、(2) これまでの記録をはるかに上回る“超ロングリード”の実現、(3) PCRによる増幅過程が不要、(4) GC含有量に関わらない均一なシークエンス結果の取得、(5) DNAのメチル化といったエピジェネティクス研究における広汎な塩基修飾の検出、を実現しました。また、PacBio RS IIにおけるワークフローおよび実際の応用例についてもご紹介させていただきます。これを機会に、PacBio RS IIシークエンサーのご利用をご検討頂くと共に、皆様のご研究の発展に貢献できましたら甚幸です。

連絡先

九州大学 生体防御医学研究所 脳機能制御学分野
中別府 雄作
電話:092-642-6800