第566回 生医研セミナー(多階層生体防御システム研究拠点)
グローバルCOE理医連携セミナー

下記のとおり、玉田耕治先生によるセミナーを開催致します。 玉田先生はこれまで腫瘍免疫領域で積極的に研究をすすめて来ておられます。 今回は下記の内容でご講演をいただきます。 皆様の積極的なご参加をお待ちしています。

日時平成23年1月4日(火)18時より19時まで

場所馬出医学系キャンパス内 総合研究棟 セミナー室 105
以下の地図の1番になります。
http://www.kyushu-u.ac.jp/access/map/hospital/hospital.html

演題 Novel Immunotherapies Based on Co-signal Regulation

演者玉田 耕治 先生
University of Maryland School of Medicine, Associate Professor
University of Maryland癌センター、腫瘍免疫プログラムCo-Director

要旨 T細胞の活性化制御にはTCRにより伝達されるFirst Signalに加えて、Co-signalレセプターにより伝達されるSecond Signal (Co-signal) が重要な機能を有する。Co-signalレセプターには活性化シグナルを伝達するタイプと抑制性シグナルを伝達するタイプが存在し、これらのシグナルのバランスが最終的なT細胞の運命決定、すなわち活性化とそれに続くMemory T細胞群の形成、あるいは不活性化と免疫寛容の誘導、を制御する。それゆえにCo-signalの機能制御は自己免疫疾患や癌、移植を始めとする様々な疾患に対する免疫療法の重要なターゲットとされている。 これまで我々を含めた多くの研究者により多数のCo-signalレセプターが同定・解析されており、それぞれがユニークな機能を有していること、またその制御により有効な免疫療法が樹立できることが示されている。さらに近年では、特に癌免疫療法の領域においてCo-signal機能をターゲットとしたClinical Trialが進行しており、良好な効果が認められている。今回のセミナーでは動物実験モデルにおける最新のCo-signal機能解析のデータ、および我々が実施している癌免疫療法のClinical Trialについて報告する。

連絡先生体防御医学研究所 ゲノム病態学分野
谷 憲三朗
電話:092-642-6434


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