下記のとおり、吉村昭彦教授によるセミナーを開催致します。多くの皆様のご来聴をお待ちしております。 |
|
日時 | 平成22年5月21日(金)午後5時より6時30分まで |
|
場所 | 馬出医学系キャンパス内 生体防御医学研究所 本館1階 会議室
以下の地図の20番になります。 (http://www.kyushu-u.ac.jp/access/map/hospital/hospital.html)
|
|
演題 | サイトカインによるT細胞分化と脳内炎症の制御 |
|
演者 | 吉村昭彦教授(慶應義塾大学医学部免疫微生物学教室) |
|
講演要旨 | 最近インターロイキン17(IL-17)を産生する新たなヘルパーT細胞集団Th17が発見さ
れて注目を集めている。Th17の初期分化にはTGFβとIL-6が、成熟にはIL-23が重要とされる。一方TGFβは抑制性T細胞Tregのマスター遺伝子であるFoxpも誘導する。我々はTGFβによるTh17とTregの分化制御機構をSmad2/3シグナルに焦点をあてて解析を行った。また脳虚血障害による脳梗塞においてもIL-17が重要な役割を果たすことを見いだした。この場合のIL-17の産生源はγδT細胞であった。脳虚血におけるサイトカインを中心とした新たな炎症のスキームを提唱する。
|
|
参考文献 | Shichita T, Sugiyama Y, Ooboshi H, Sugimori H, Nakagawa R, Takada I, Iwaki T, Okada Y, Iida M, Cua DJ, Iwakura Y, Yoshimura A.
Pivotal role of cerebral interleukin-17-producing gammadeltaT cells in the delayed phase of ischemic brain injury. Nat Med. 2009 15:946-50
|
|
連絡先 | 九州大学生体防御医学研究所感染制御学分野 吉開泰信 電話:092-642-6972 |
|