私の研究室では、エピジェネティクスの機構について研究しています。エピジェネティクスとは、個体発生の過程で、親から受け継いだ塩基配列を維持しつつ、遺伝子発現を変化させ、その変化を記憶する仕組みをいいます。いったん分化した細胞が、その細胞に特有な遺伝子発現パターンを維持できるのは、エピジェネティクスの働きによります。エピジェネティクスの実体はクロマチンの化学修飾(メチル化、アセチル化など)であり、特定の細胞の持つ修飾の全体をエピゲノムと総称します。エピジェネティクスは、さまざまな生命現象やヒトの病気の解明、再生医療の実現の鍵となる学問であると考えられています。当研究室ではマウスのゲノム編集、次世代シーケンサー、機械学習などの技術を駆使して、エピジェネティクス及びエピゲノムの解明を目指しています。
サイエンスは面白くて楽しくて創造性に富む仕事です。私の研究室には、大学院生から教員までサイエンスを愛する者が全国から集い、山あり谷ありの研究生活を送っています。失敗したっていいじゃない、志を高く持って一緒に頑張りませんか?きみのアイデアが世の中を変えるかも知れません!
2019年3月 佐々木 裕之
ウィキペディア
高等研究院 特別主幹教授
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研究内容紹介
- 「The future is invented, not predicted.」(in English)
九州大学 先生の森
森の映画館 九州大学の個性豊かな先生方を動画でご紹介
- 「研究推進に必要なコト・モノ・ヒト」
日本医療研究開発機構 ゲノム医療研究支援 Landscape
インタビューNo.8「エピゲノムから見たゲノム医療」(動画あり)
https://www.biobank.amed.go.jp/landscape/2019-03-15-08-30-00.html
- 「想定外を転機として」
学士会発行『U7』Vo.47(2013年1月)
U7 Interview File 97
- 「健康・医療の向上に向けた早期ライフステージにおける生命現象の解明」
日本医療研究開発機構 革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST、PRIME)
2019年度 公募説明会(2019年4月25日、フクラシア東京ステーション)